Observability¶
何が起きたかを事後にも、ライブにも検査・再構築できるだけの痕跡を残すこと。目標は「何かおかしいと感じたとき、デバッガーセッションで再構築するのではなく、指し示せるログがあること」です。
Reyn の実装方法¶
P6 audit-event ログ¶
Reyn 自身の OS が引き起こすすべての状態変化は、JSONL ストリーム(.reyn/events/<run_id>.jsonl)に audit-event を発行します — ライブデバッグ出力、reyn events リプレイ、eval 分析を支える単一のチャンネルです。後付けの独立したロガー、トレーサー、テレメトリーフックは存在しません。完全なモデルは Events を参照してください。このレンズが鋭く保つべき重要な区別を含みます: audit-event(observability のトレース)は WAL-event(crash-recovery/time-travel の基盤)や hook-event(外部リアクティビティトリガー)とは別物です — これらを混同することは文体上の細かい話ではなく、本物のカテゴリーエラーです(CLAUDE.md の Constitution 節がこの 3 つを明示的に区別しています)。
chain_id — リクエストをホップをまたいで追跡する¶
1 つのトップレベルのユーザー送信が chain_id(uuid4 hex)を発行し、それが生成する agent 間の各ホップに変更されずに伝播します。1 つの論理的リクエストのエージェント横断的な再構築は、各 agent 自身の events.jsonl に対する grep <chain_id> です — 識別子がメッセージ自体とともに移動するため、集中トレースコレクターは不要です。
reyn events リプレイ¶
保存された audit-event ログを、LLM を再呼び出しすることなく、ライブランと同じレンダリングでコンソールに再生します — ログ自体がデバッグツールであり、その補助ではありません。--filter TYPE は 1 つの event 種に絞り込みます(例: --filter permission_denied で拒否された op に直接ジャンプ)。
ライブ audit chip(inline CUI)¶
inline CUI のステータス chip バー(Agents / Cost / Model / Tools / MCP / Skills / Hooks / Pipes / Cron / Tasks)は、事後のリプレイでのみ利用可能なのではなく、この同じ audit トレースをライブかつインラインで表面化したものです — オペレーターは P6 ログが記録するのと同じ状態をリアルタイムで見ます。
まだ薄い部分¶
run をまたいだ集計は薄い部分です: audit-event ログの上に構築された run 横断のトレンドビューやダッシュボードはありません — 各 run の .jsonl ファイルは完全で自己完結した記録ですが、それらをフリートレベルの observability に集約するのはオペレーター自身のツーリングに委ねられています(データは他のツールにフィードするのに十分な構造を持っています)。event 種だけでなく LLM 呼び出し自体のペイロードレベルのトレース検査は、別の補完的なサーフェスです — docs/reference/dogfood-tracing.md を参照してください。
関連情報¶
- Concepts: events — audit-event/WAL-event/hook-event モデルの全体
- リファレンス: events — 完全な audit-event 分類
- リファレンス:
reyn events— リプレイ CLI - reliability-engineering.md — このレンズと混同してはならない WAL ベースの基盤